いとう治療院ブログ

【頚肩腕症候群】 変形性頚椎症と鍼灸治療

2013/9/18

頚椎の変性により生じる病態。事故や怪我による外傷ではなく、退行性の変性である。椎間板の変性や椎骨やそれらを繋ぐ関節が反応性に増殖する。反応性増殖とは通常、接していない骨同士がなんらかの理由にて接点をもつと、その部分の骨が増殖することがある。増殖した箇所は骨棘と呼ばれる。接する原因としては椎間板の変性(高さの減少)などが挙げられる。頚椎の変性の結果、二次的に神経根や脊髄、交感神経管を刺激・圧迫して症状を発生させる。

X線画像にて、椎間腔の狭小・椎体の骨棘・椎間関節の変化が認められ、それらの所見と患者の症状とが符合する時に頚部変形性頚椎症(頚部脊椎症)と診断されるようである。

老化や加齢よる退行性の変性疾患である為に65歳以上であれば9割以上の人にこの種の所見は認められるが、ほとんどが無症状であることが多く、X線所見があることが即ち、その原因とは言いがたい。

骨棘の発生箇所は頚椎の可動性と前彎が大きい部位で起こりやすく、頚椎(C)5と6、C6とC7、C4とC5の間に生じやすい。

鍼灸治療において、骨の変性自体を改善することは不可能であり、治療対象は二次的に生じた症状(頚部痛や頚部の可動性の低下)に対して行います。