いとう治療院ブログ

【鍼灸の戦略と症例】自律神経失調症 ~10代前半の例~

2015/5/1

10代 男性 学生

【主訴】

朝が起きられず学校へ行くことができない。様々な状況を考慮して「自律神経失調」と思われるが、それを改善して欲しい。

(随伴症状)倦怠感・頭痛

【現病歴】

幼少期より年に1度ほど酷い腹痛に襲われていた。近年それが増えているので、専門科を受診したところ「過敏性腸症候群」と診断。しかし、服薬を続けるも改善がみられない。加えて朝が起きられない状況もあって登校が困難な状況が増えてきた。

【所見】

脈状:緊脈・ 濇(ショク)脈

腹証:腹直筋緊張

【処置】

所見からは典型的な自律神経の乱れと用意に判断できる。

復溜・尺沢・兪府に10分ほど置鍼→濇(ショク)脈はほぼなし。緊脈;尖った脈状が目立つ。

ここで坐位を再確認。左寛骨の下垂が現る→脾虚と考えるのが最近の動向であるので後に脾兪・脊中を考慮

自律神経処置として督脈の刺鍼:大椎・身柱・脊中

肺・脾・腎を補う:肺兪・脾兪・腎兪にやさしい知熱灸2壮

僧帽筋を擦過鍼にて緩める

→検脉すると ほぼ平脉且つ 坐位での骨盤バランスも改善していたので終了。

【鍼灸戦略と考察】

脈状は緊脈と濇脈の要素が半分半分くらいのイメージである。カウンセリング情報からは、副交感神経の活動が乏しいように感じたが、脈状の流動性は想像していたよりも存在した。(流動性のある脈=胃の気のある脈=消化管は適切に活動=副交感神経は正常と認識している。)これより、胃の気ありとして改善してすいと判断。次回は1週間後に経過を教えてもらうことにした。

頭痛は僧帽筋の緊張によりもの(肩こり)として擦過鍼にて対応。肩井部分の緊張はよくとれた。

鍼はセイリンの02番5分鍼を使用。

(No.593)

自律神経と身体のゆがみを整える鍼灸院

はりきゅう いとう治療院@緑地公園