いとう治療院ブログ

皮膚疾患と鍼灸

2010/2/2

  • 鍼灸と適応疾患

鍼灸師は施術に際して体表の観察を十分に行います。そのため、皆様とは皮膚の状態について詳しくお話することがあります。

アトピー性皮膚炎尋常性乾癬などの皮膚疾患に長年悩んでること。医院を受診しステロイド薬を大量に塗布しているものの中々、好転していないこと。絶食療法やその他様々な民間療法を経験した方もいます。

もちろん、これらの治療法は多くの方に有効でしょうし、決して批判すべきものではありません。しかし、これらの治療法、即ち西洋医学では良くならない場合、東洋医学的な見地がある鍼灸師の介入は大切なことだと思っています。

私は、皮膚の異常を【身体からの大切なメッセージ】として受け止めます。皮膚の異常がなぜ起きているのかを探り、体質や病の原因の追求します。それは、解毒作用の低下や肝機能や肺・大腸の機能などです。

施術の方針は【解毒能力の向上】【皮膚の再生能力の向上】です。そして、皮膚の再生を促す第一歩は【かゆみをとる】ことからです。なぜなら、皮膚を掻いている間は、皮膚の再生よりも傷を付けている割合が多く、綺麗な皮膚を定着させることは困難だからです。また、かゆみのある時は多少なりとも炎症が起こります。これも良い状態ではありません。

かゆみがない、または少ない状態を維持しながら、体質を変化させること、つまり皮膚異常を起こしている原因を絶つことが大切です。同時に生活状況を省みる必要もあるでしょう。

皮膚炎の鍼灸治療には、【肩グウ穴】を中心に施術を行います。肩関節の前面にある経穴です。また、解毒するための【築賓穴】も大切。築賓は肝臓の機能を正常化させる為にはたらきます。東洋医学的には、皮膚疾患は[肝]と[血] の病と言われていますので、【オ血(体内に滞った非生理的な血液】を流し、排出する機能を高めます。体内からダイレクトにオ血は排出させる刺絡療法も効果的です。

肝機能に負担を掛ける煙草、過剰な薬物摂取、ストレスに対するケアも必要です。鍼灸院での鍼・灸の施術だけでなく自宅でのお灸が重要です。

鍼灸を始めて皮膚の正常化への一歩を踏み出してみましょう。

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はりきゅう いとう治療院@北大阪 豊中・吹田